狸囃子について

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狸囃子に化かされた日

今回は狸囃子の解明というより、同じ「狸囃子」でまた別の不思議な出来事があったので紹介しましょう。
お囃子の音が聞こえてきて・・・というのではないのです。

狸囃子という店

先日、04/11/14の日曜日、じぶん探訪その4 でご紹介したように、日立中央研究所に行ってきました。
その日は、年に2回、庭園を開放する日のひとつなのです。
その記述の後半部分に、わたしがちょっとしたトラブルで、ある飲食店を訪問できなかったことを書きました。
その店の名前というのが、なんと「狸囃子」なのです。
これは偶然のことだったのですが、googleで「狸囃子」を検索していたとき、
まさに研究所を訪問する前日にその店を発見したのです。
しかも、それは「国分寺」駅から歩いて行ける距離にあるのです。
その日、わたしは研究所の他に、もう1ヵ所、訪問先があったのですが、
そこへ立ち寄る前にちょうど昼食をとるには立地的に格好の場所にありますから、
「ぜひとも訪ねてみよう」と思ったわけです。
好きな「関西うどん」のお店ということですし・・・。
ちなみにグーグルサイトではで紹介されています。
今年(2004年)1月開店したということですから、そんなに古い情報ではありません。
地図(国分寺市本町1-6-6という住所で調べました)で見ると、
国分寺駅の同じ北口で、駅を挟んで研究所とちょうど反対側(東)にあります。
しかし、歩いても大した距離ではありません。難なくたどり着けると思っていました。

たどり着けない店

研究所の庭園を見てから外に出て中央線の線路沿いを確認したあと駅方面に。時刻は2時を過ぎていたでしょうか。
その時間になると準備中となる飲食店も多いので、少し足早に商店街を東へと向かいました。
途中、いくつかおいしそうなラーメン店がありましたが初志貫徹です。わたしは麺類が大好きなのです。
いまから思えばあのサイトには住所のほかに電話番号も記載されていたわけですから、
事前に連絡して確認すればよかったのです。
あとで妻にも言われました。でも、なぜかこうして地図を頼りに訪ね歩いていくのがわたしは好きなようです。
先に電話して確認してしまうとそこへたどり着くまでの道のりが無味乾燥の「線」になってしまうような気がするからです。

空腹からなのか、ずっと歩き詰めだったせいなのか、
メインの商店街を通り抜け目的地に近いと思われる本町1丁目の交差点まできたとき、少々疲れを感じました。
でも、もう少し・・・。
この時ではまだ、まさか店が見つからないままに終わるとは思っていませんでした。

交差点の手前の区画は本町2丁目で、渡って向こうが1丁目の区画になります。
渡ったすぐの標札を見ると1−5となっていました。もう間近です。この奥か両サイドあたりか。
でも、1丁目の区画は全体的に閑静な住宅街という感じで商店がほとんどないような気配です。
なんとなくちょっと不安な気持ちが胸をよぎります。
小路をまっすぐ奥に進むとますます「住宅街」そのものとなり、
曲がり角で左右を見ると、1−4 と1−3 の標識が電信柱等に貼ってあります。
1−6はこの方向ではなさそうです。
さらに奥にいってもますます違うような感じがするのでまたもとの交差点に戻り、今度は南の線路方向はどうかと見ると、
すぐ隣の電気(?)店の前に何か工事中の交通整理などをしている人が立っていました。
さっそく尋ねて見ました。
しかし、だいたいにおいて1−6−6とか地番で尋ねられて、ああそれならと答えられる人は、まず、いませんね。
うどんやさんなんですけど・・・と聞いてもムダでした。
でも、もう射程距離にはきているハズなのです。
最後に残された方角、線路とは逆の北の方向に坂を少し登り、右手の小路を曲がってみようと思いました。
早稲田実業高校の校舎を右に見て小路を進んでみましたが、左手はもう小金井市の貫井北町で、
では右はというと本町1−2になってしまいます。
奥へ行ってもますますそれらしくありません。
また少し戻っても手前は今度は本町1−7です。どうしても1−6が見つからないのです。
また交差点まで戻るしかありません。
この近辺でもうかれこれ30分以上も歩き続けています。これでは、電話をかけて聞いてみるしかありません。
交差点で携帯から電話番号を入力しました。はじめからこうすればよかった、と後悔しながら・・・。
汗をかいたシャツが冷えて不快でした。
しかし、携帯からすぐに聞こえてきた音。
それは、「おかけになった電話番号は現在、使われておりません・・・」

架空の店?

番号を確かめて2回、かけ直してみましたが、ダメでした。
水・祝祭日が定休日であり、日曜は休みとは書いてありません。
また営業時間も11:30〜21:00で昼の時間が準備中と明記してありませんし、
また仮に準備中だとしてもこんな留守番電話はありません。
狸な夫婦が心よリお待ち申し上げております。「狸」と言っても化かすわけではありませんよ!
と、サイトに出ていましたが、これではしゃれにもなりません。
こうして、「狸囃子」に化かされてしまったわたしは、国分寺駅に仕方なく戻るしかありませんでした。
どこか別の店に入る気力もうせてしまい、結局、その日の昼食はそれからさらに2時間後となってしまったのです。
はたしてその店は現在も実在しているのか、また国分寺本町1丁目6番地とは実在するのか、もしそうならどの辺りなのか?
店はともかく1丁目6番地が実在するかどうかは次回訪問時の宿題にするしかありません。
わたしも結構、不注意で、見逃したのかも知れませんが、とにかく、「狸囃子」であるだけに不思議な思いがしています。
(以上、「狸囃子」番外編1でした)

(04/11/24)