タヌポンの利根ぽんぽ行 地蔵祭り

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昨年(2009)地蔵市に訪れたとき、縁日の出店もわずかになっていて、
年々規模が小さくなっていくなあと思っていました。
でも、少なくなったのはいわゆる露天商の店で、
この年から地蔵市は、地元のボランティア団体の努力で 少し変化してきたようです。
以前の地蔵市やその由来については「地蔵市」「徳満寺」をご覧ください。

昨年はちょっとのぞいてみただけだったので気がつかなかったのですが、
今年2010年の案内パンフレットを見ると、「地蔵祭り」と名称が変えられ、
イベントの副題として、「一茶の愛した布川」がつけられていました。
(利根町と一茶については、本サイト「小林一茶と利根町」参照)

11月27日(土)、28日(日)の2日間の開催ですが、
徳満寺では、小林一茶にちなんだ俳句会や批評会、表彰や講演、
また、一茶うどんや一茶の故郷信州の味自慢の品々の店も多数、出店され、
結構盛りだくさんの内容になっているようです。

ほかにも500個の竹灯籠の点灯や津軽三味線、和太鼓などの演奏、
そして徳満寺境内下の内宿集会所前では、
利根町内外でアート関連にいそしむ人々の作品展「手の市」が開催。
さらに28日には一茶・布川宿地蔵祭りウォークも開催されます。
主催は、「地蔵祭り実行委員会」。


地蔵祭り−一茶の愛した布川−2010年開催概要

地蔵祭りのパンフレット(号外)に記されている内容を以下、紹介します。

名称 地蔵祭り 一茶が愛した布川
日時 11/27(土) 10:00〜17:30
11/28(日) 10:00〜14:30
場所 徳満寺境内・徳満寺境内下(内宿集会所前)
徳満寺幼稚園内(雨天時)
駐車場 利根町役場

催事 内容 日時
手の市
クォリティ(品質)の高さを求めて
利根町内外で芸術、手仕事に勤しむ方々の品物です
  1. @陶器利根町のグループ
  2. A陶器白井のグループ
  3. B竹炭
  4. C竹細工
  5. Dバッグや小物
  6. E象形文字作品
  7. F子供向け小物(八街より)
  8. Gコサージュ他
  9. H骨董(成田より)
  10. Iリサイクルの着物と帯(八街より)
  11. J刃物の研ぎ
  12. Kその他
11/27、28
布川一茶俳句会
利根町歴史探訪の会共催
10:00 事前俳句の表彰式(小中学生・成人)
10:20 本日の席題発表(手順説明)
10:30 講演「一茶を知る」中村健治先生
12:30 俳句提出(客殿階段の俳句箱へ)
13:00 選句および批評会
15:00 優秀作品表彰
11/27
腕自慢・味自慢の店 一茶うどん・栗・サツマイモ・農家直送信州りんご・信州味噌・信州中野農協茸詰め合わせ・米粉のスイーツ・お酒・酒粕・竈炊きおにぎり実演販売・地の煎餅・一茶かりんとう・他野点(のだて)も 11/27、28
竹灯籠500個の世界 提供:利根木楽竹楽会・里山クラブ珍竹林 11/27
16:30点灯
18:00消灯
演奏 津軽三味線と親父バンド江戸かっぽれ
和太鼓・尺八
11/27
15:30〜18:00
一茶・布川宿
地蔵祭りウォーク
9:00集合 11/28

(上記は予定表 以下は開催日の取材にて作成。写真はすべてクリック拡大できます)

地蔵祭り−2010/11/27 入口と脇の露天

地蔵市、いや地蔵祭りのイベントに限っては、徳満寺の山門のほうが正門という感じです。
以下の左が山門下の広場。ここが今回のイベント「手の市」の会場になる内宿集会場前です。
午前11時過ぎに訪れましたがもうけっこうな人が来ていますね。盛況でなによりです。
それに比べて、下の写真右はこの広場の右手裏に設営された露天商の店。
昨年のわずか3店舗が5店舗に増えましたが、それでもちょっとさびしい雰囲気。
露天商の人には悪いのですが、集会場前や徳満寺境内などの利根町地元の催しのほうに、
人が集まるほうがタヌポンとしてはうれしい気がします。
※最近、急に地元の方とのお話しする機会が増えて、ちょっと地元意識がたかまっているタヌポンです。
今回は、こうしたイベントが成功するにはどうしたらいいかなどを少し考えながら、見てみようと思っています。

徳満寺山門下の石段と手の市会場 露天商の店

手の市−手作りの品、お買い得の品がいっぱい

やあ、集まってますね。掘り出し物はありますか?おや、おばあちゃんとポメも、いらっしゃいませ!

手の市 おばあちゃんとポメラニアン

松ぼっくりで作ったアクセサリーですって。右はNPO法人からの提供。

まつぼっくりのアクセサリー NPOあさひ

これはコースターなのかな?右はうちの奥さんも立ち止まりそうな格安?の衣類関連。

コースター 衣類

かわいい入園グッズと右は骨董品などなど。

入園グッズ 骨董品

コサージュとは生花や造花のブローチタイプの装飾品。いろいろありますね。

コサージュ コサージュ

これはなんだろうと思っていたら、あっという間に完売!気持ちいいですね。

500円Shop 500円Shop売り切れ

これは木や竹で作った利根木楽竹楽会の各種の手作り製品。
11/23の社会福祉協議会のイベントにも出店、新聞社などから取材も受けたとか。
下右の写真の方はとてもユニークなセールストークでタヌポンもつい竹細工のぐい飲みのお買い物。
得体の知れないキノコの苗のようなもの(笑)もつい買ってしまいました。
ひょうたんの種や有田焼のお皿とか、脈絡のないふしぎなおまけつきが気に入りました。
→ 地域イベント成功の秘訣は、こうした呼び込みです。
地元のための活動ですから、恥ずかしがらずにどんどんやりましょう。
「商売」抜きのトークはお客様も逃げませんし、むしろ待ち望んでいます。
寅さんがたくさんいればそれだけイベントに活気がでますね。

木楽竹楽会 木楽竹楽会の人
竹酢液

上記の方おすすめのこれまた
一見よく分からない竹酢液。
説明がおもしろくて聞きたいのですが
どうも長居をしそうで、
ほかの写真が撮れなくなりますので退散。
ここを読むと飲み物というわけではなく、
かなりの有用なスグレモノのようです。


地蔵堂(本堂)での子育て地蔵ご開帳は28日

山門の石段を昇って境内に進みます。門扉に地蔵市のポスターが貼ってあります。

地蔵尊ご開帳案内 地蔵祭り案内
地蔵堂

これによれば、子育て地蔵のご開帳は28日だけのようですね。
子育て地蔵は徳満寺のコンテンツでご覧ください。


境内では、活花や野点のほか、腕自慢・味自慢の店

地蔵堂

境内に入って左手が本堂である地蔵堂。
ここのメインイベントは翌日なので概観だけ撮りました。
若い娘さんも来てますね。
彼女たちが大勢来るイベントなら成功といっていいですね。


紅葉・黄葉もきれいです。

境内の黄葉 境内の紅葉
境内の黄葉 境内の紅葉

毎年恒例の活花展。いつ見ても美しいですね。ひとつひとつ紹介できないのが残念です。

活花左 活花右

野点(のだて)は今回が初めてだと思います。なかなか風流です。タヌポンは不調法ですので失礼します。
→ なんと昨年も開催され、子供たちもお手前をとか。失礼いたしました。

野点 野点

信州りんごや一茶かりんとう饅頭の店があります。かりんとう饅頭ってなんだろう?

信州りんご 一茶かりんとう
やき栗

やき栗はタヌポンも奥さんも大好物なんです。
それで、1個買ったのですが、あとでもう1個追加。
おとなりの酒屋さんは、いつも太平海という銘柄を買う店の出店。
寒いから熱燗などいいのですが、
飲んじゃうと写真撮ってるより・・・ということで、なしです。


米粉ッティーノってありますがなんでしょう?右の陶器ではやはりぐい飲みを買いました。

米粉ッティーノ 陶器
庫裏での催し

庫裏では、句会と同時に、
健康診断なども催されていました。
どちらもいったん入ると、
出て来られなくなりそうで、やめました(笑)。
句はひねり出さなきゃならないし、
健康チェックでは太りすぎで
いろいろ注意されそうですからね。


ちょっと休憩

休憩所

境内右手奥から左手に向かうと徳満寺幼稚園があり、
一茶に関する講演や俳句の表彰式などが行われています。
そこに行く途中には一茶うどんや焼き鳥、
ビールなどが飲めるコーナーがありました。
タヌポンも一茶うどんを注文してみました。


一茶うどん

お店のひとはタヌポンのよく知っているおそばやさんの若奥様。
一茶うどんとはきつねうどんでしたが、
たいへんおいしかったです。

→ 一句、ととのいました!
タヌコーも キツネを食らう 地蔵祭


イチロー米

イチロー米とはなんだろう?と思って聞いてみると、
イチローさんという人が作ったお米とか。
とてもおいしい極上のお米だそうです。
これを炊き上げてつくったおにぎりは殿堂入りの味ですね。


妙な形のだいこん

ふと見上げると、妙になまめかしいものが・・・。
おおっと、これは!
今朝穫れたばかりということです。


トイレ完備

イベント成功の必須条件は、トイレの完備。
屋外やとくに冬場は欠かせません。
利根町の鎌倉街道なども、入口あたりにほしいですね。
徳満寺のこれは、新しく建てられたような感じです。
申し分ありませんね。


徳満寺幼稚園の講堂では、布川一茶俳句会

俳句会と講演の会場

タヌポンが訪れたときはちょうど講演の最中でした。
講演は、東京都の中学校教師を勤められていた中村健治先生。
「一茶を知る」という題目です。
写真を撮りながら聞いていると、
一茶の活動を時系列的にお話しされているようでした。
晩年近くに結婚・再婚を繰り返した一茶の
精力絶倫の様子を興味深く聞きました。


中村健治先生 講演

講堂の壁には、先に募集されていた俳句の審査結果と作品が貼りだされていました。
これは、早朝に発表されたもののようです。
小中学校や一般などにわけて町長賞や徳満寺賞など受賞作がわかるようになっています。

以下、上段は一般、下段は子供の受賞作。クリック拡大してご覧ください。
(なお、以下は受賞作の一部です。網羅してはおりませんのでご注意)

俳句 俳句 俳句
俳句 俳句 俳句
賞状

講演終了後に講堂をのぞいてみると、
壇上に俳句受賞者の表彰状らしきものが用意されていました。
本日これからの句会の審査等もあるようですし、
その結果はまた後程発表されるのでしょう。
そういえば最近、お話しした方で
この賞状の印刷など長時間準備されていたとか。
イベントの準備はほんとうにたいへんですね。
お疲れ様です。


なかなか素敵でした。竹灯籠500個の世界

これは夕方4時半からの催しで、暗く、寒くなりますので行くのはやめようかななんて最初、思っていました。
でも、参加してみてよかったといまは思っています。なかなかきれいでしたよ。一見の価値はあります。
まだ明るいうちから、以下のように、30cmほどに切った竹筒とその中に入るような大きさの同じ数の蝋燭を、
山門の石段や境内の各所に配置していきます。
この作業もたいへんですが、数多くの竹筒を用意するのも一苦労ですね。
利根木楽竹楽の会、里山クラブ珍竹林ほか関係の皆さん、お疲れ様です。

竹灯籠の準備 竹灯籠の準備

日も暮れて、いよいよです。

竹灯籠 竹灯籠
竹灯籠 竹灯籠
竹灯籠 竹灯籠
竹灯籠

もう少し撮りたかったのですが、なんとバッテリが・・・。
でも、観客もけっこういますし、
三脚は必須ですから、撮影はちょっと難しいですね。
以下の和太鼓などの演奏は一部しか撮れませんでした。
カメラワークは課題がいっぱいです。


和太鼓 和太鼓

以下も、室内での早い動きの「江戸かっぽれ」。うまく撮れませんねえ。

江戸かっぽれ 江戸かっぽれ

一茶・布川宿地蔵祭りウォークは28日

賞状

タヌポンは参加しませんが、
ウォーキングのコースが
境内に貼り出されていましたので紹介します。
けっこうハードですね。
健脚のかたはぜひどうぞ。



(12/06/22 目次改訂) (10/11/27〜28) (撮影10/11/27)