イントロの刺身

イントロとはさわりだけ。
ちょっと調べてみただけ。
だれか様の受け売り。
でも見た目だけは旬なもの、
撮れたてのものにしたいナ。
なんてったって刺身って
言ってしまったけんね。

TOPページわびさび写真館>イントロの刺身7品目:ふきのとう

スジの通らぬ蕗の薹

庭のふきのとう

蕗(フキ)は、地味だけど、わたしの好物。
味噌汁の具にしてもいいし、煮物でもおいしい。
塩辛いものが好きだから、キャラブキなんかも大好物です。

繊維もたっぷり、スジが通っておいしいフキなんですが、 その元というか、親というか、ふきのとうは・・・。
春の到来を真っ先に告げてくれるものなんですが、
よくよく調べてみると、これがなかなかスジの通らない、一筋縄ではいかない特徴を持っているんですね。
だいたい、けっこう苦いですよね・・・。


えっ?食べられるの?知らなかった!

食べられます。てんぷらにするとおいしい。蕗みそ、というたいへんおつな味覚にもなります。大人の味、酒の肴にもぴったり。
なんてたって、春の香りがしますね。春いちばん、の花ですからね。

えーーっ、ふきのとうは蕗の花?これが花なの?

そうです。ふきのとうは、ふきの花なのです。それともふきには花がないのだと思っていましたか?

花が先に咲いて、葉っぱが後からなんて変なの!

いえいえ、そうではありませぬ。葉っぱのあとでたまたま冬が来るだけです。ひと冬越して花が咲く。順序は同じです。
ふーん、でも花粉なんてないんでしょ!えっ?あるの?

雄花と雌花があるって、ホント!?

あるんですね。ただ残念なことは雄花の近くは雄花ばかり、雄花だけではふきは増えません。同様に雌花ばかりが飛び火して生えていても雄花のふきのとうが近くにいないと、花粉がつかずふきのとうで終わり。ふきの子はできないままになってしまいます。でも、見分けがつきませんね。

蕗16画、薹17画、難しくって書けないよ〜

蕗の薹の文字

ふつうの文字の大きさでは薹はつぶれますね。
蕗は「傍の」、薹は「草冠ワ冠」、と覚えてください。


10日経ったら、薹が立つ

とうがたつ、とは女性にとってはヤナ言葉。
ふきのとうも薹が立つのは「雌」株だけで、その背丈は1mにもなるんですって。

ちなみに辞書(広辞林:三省堂)には

「薹」=菜・フキなどの花軸。茎立。
「薹が立つ」=1薹が伸びる。2盛りを過ぎる。時期が過ぎる。

(05/03/16) (05/03/07撮影)