イントロの刺身

イントロとはさわりだけ。
ちょっと調べてみただけ。
だれか様の受け売り。
でも見た目だけは旬なもの、
撮れたてのものにしたいナ。
なんてったって刺身って
言ってしまったけんね。

TOPページわびさび写真館>イントロの刺身1品目:ススキ

だ!泣菫って知ってる?

ふつうのススキ

半世紀も生きてきて、ススキと聞いてイメージすることは・・・実に貧困である。

まず札幌、ススキノ歓楽街。
これが最初に思い浮かぶのが少々情けない。

それではと、思い出したのが、薄田泣菫(すすきだ きゅうきん)。

大学受験で仕方なく覚えた。
いまは、その名前だけで、歌人だったのか小説家だったのか、明治の人か大正時代か昭和初期かなんにも覚えていない。

著作はもちろんひとつも読んでいない。(威張っているわけではない)。
だから面白いのかそうでないのかさっぱりわからない。

これでは、ゆかりの人に申し訳ないからちょっと調べてみることにした。

薄田泣菫(1877-1945)、岡山県出身。詩集『白羊宮』は明治詩の最高作として有名。
おお、その作品のナはなんか少し記憶があるゾ・・・星占いと間違えていなければ。
著名人の逸話を面白く紹介する随筆を書いたという。(読んでないなあ)。

イントロ刺だから、ま、こんなもんかな。

いまでも受験問題に出題されているのかなあ。
歴史はどんどん細かく増え続けるから、後から生まれた受験生はそれだけたくさん覚えなくてならない。たいへんだ。
わたしは暗記物が苦手だったから同情するなあ。

パンパスグラス

パンパスグラス

さて、ススキ本体の話をしなくちゃ。

薀蓄が少ないから写真を大きくするシリーズにしよう。
(おっとまた楽屋裏の話を!)

さっきの上の写真はふつうのススキ。
左の写真は・・・なんかちょっとちがう。
この存在をいままで tanupon は知らなかった。
これだけ調べて紹介することにしよう。

パンパスグラスの葉

名前はパンパスグラス(Pampas grass) ・・・某社のおむつとなんか関係あるのかな?
一言で言えば、西洋すすき。和名はシロガネヨシ(白銀葭と書くのだろうね)。
学名は Cortadera Celloana こんなの覚える気なし、どっか南米あたりかな、ご出身は。おっとやっぱり、アルゼンチン。
現地語 cortader(切断)というのは、葉っぱがぎざぎざしていて手を切りやすいからだそうだ。

パンパスグラスの葉を拡大(右)。
細かいギザギザがついており、指などでこすると切れそう。


パンパスグラスについてはいろいろなサイトで紹介されている。「けえ企画」もそのひとつ。
ただここでは原産がニュージーランド・ニューギニアとなっている。南米とどちらが正解なのだろうか?

さて、みなさん、どっちのススキが好きかな。
昭和カレススキとギロチンパンパース。

(04/09/25)(04/09/24撮影)

常盤薄

利根川の河川敷でススキの別種を見つけた。「常盤薄」(ときわすすき)というらしい。

常盤薄

以下、3品種並べてみよう。左から、(芒とも書く)、パンパスグラス、そして常盤御前じゃなく常盤薄

夕日とすすき パンパスグラス 常盤薄

ふつうのススキは枯れてしまえばカレススキ(ほかのもそうだが)だが、こうして眺めて見るとけっこう美しい。
何本か刈ってきて月見酒というのもなかなか風流だろうが、そんなことやったこともないなあ。

パンパスグラスは、わたしはいま野生のものを撮っているように見えるが、
これらは住んでるタウンの人が川沿いの公共敷地に植えたものらしい。
園芸品ともされているほか生花やフラワーアレンジメントに使われたりしている。
妖艶な感じがするがこれで月見酒なら、日本酒よりワインだろうか。
ちなみに、おむつの pampers とはなにも関係がないようだ。(このブランド名は pamper 甘やかす、というのが語源らしい)

常盤薄は野性味はあるが、ススキのような繊細さには少々欠けるね。
バサバサッという感じでこれでは雑草になってしまうか。

このほかススキに似たもので、荻(オギ)がある。
これもどこかで見つけたら、萩(ハギ)などと並べて紹介しよう。

(追記:実は上記の写真のススキはオギかも知れない、という疑いが出てきた。専門家に見てもらわないとどうもわからない)

(10/01/10更新・撮影カット差替=06/09/06・06/10/09撮影) (04/11/07追記・撮影) (04/10/03)(04/10/02・04/10/24撮影)